プラネタリーヘルスとは

人間の社会活動は、気候変動、環境汚染、生物多様性の喪失などのさまざまな環境問題を引き起こしています。
このように、地球の健康が損なわれると、人間や社会の健康も徐々に失われていきます。
プラネタリーヘルスの考えは、人間の健康と地球の健康が相互に依存しているという認識を持ち、
人間の政治、経済、社会のあり方を見つめ直し、地球システム全体のウェルビーイングを目指す考えです。
この考えは、2015年にロックフェラー財団とランセット誌によって、人の健康と地球環境は相互に依存しているとして発表されました。
世界中で様々な機関がこの概念に基づき活発な活動を行っています。

ロゴマークについて

理想のプラネタリーヘルスを青・緑の帯の球体で表し、小さな丸は、先の未来を示すとともに、地球を包み込む人や人の営みを表しています。
青・緑の帯は、受精卵の卵割をイメージしており、細胞分裂でたくさんの細胞に分かれる卵割のように次々に協創が生まれて行って欲しいという想いを込めています。

ABOUT

研究機構について

東京大学プラネタリーヘルス研究機構(Research Institute of Planetary Health(略称RIPH))は、
100年後の地球の未来を見据え、東京大学の有する多様な学問分野を横断的に結びつけることで、
「人・街・地球」のすべてがバランスよく良好に保たれるプラネタリーヘルスを目指し、2025年1月1日に東京大学に設立されました。

場を生かした実証と実装

東京大学 GATEWAY Campusは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が開発するTAKANAWA GATEWAY CITY内に開設されたキャンパスです。
TAKANAWA GATEWAY CITYは「100年先の心豊かなくらしのための実験場」というコンセプトのもと、多様な取り組みを進めている場であり、我々は、その都市空間全体およびJR東日本の鉄道でつながった市町村を実証のフィールドとし、新規事業の創出、データに基づくサービスの開発など、先端的かつ実践的な研究開発を展開していきます。

場を生かした協創

TAKANAWA GATEWAY CITY に設けられたビジネス創造施設TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub(LiSH)に入居する企業・スタートアップ等と積極的に推進します。

場を生かした国際展開

空港からアクセスが良い場であるからこそ、オンラインでの協働だけでなく、face to faceも大切にします。
仏・パスツール研究所の日本拠点「Institut Pasteur du Japon(IPJ)」傘下のPlanetary Health Innovation Center(Phic)やシンガポール国立大学(NUS)などの国際的なパートナーとの連携を通じて、グローバルなスタートアップ・エコシステムの形成にも取り組みます。

これらの取り組みを通じて、本機構は、学術と実社会とをつなぎ、
未来の健康な地球社会をかたちづくるための基盤となることを目指し地球規模での知のネットワークを広げていきます。

機構長挨拶


プラネタリーヘルス研究機構 機構長
東京大学 農学生命科学研究科

教授 五十嵐 圭日子